小説の書き方(9) 舞台らしさ

こんにちは! 毎度武岡で~す。

今回は以前にも少し語った「物語の舞台らしさ」についてぼそぼそと呟こうかな、と思います。

歴史物やファンタジーなど、現代日本から遠ざかるほどにこれが重要性を増してきますので、逃げずに頑張りましょう(笑)


・時代の違いによる「らしさ」

これは以前もお話させていただいたかとは思いますが、初めてこのブログにいらっしゃった方もいるかもしれませんので軽くおさらいしていきましょう。

歴史物を書かれる方も、未来都市を書かれる方も、ファンタジーの国を書かれる方も、等しくこれは意識しましょう。

手っ取り早い手法は「その時代を象徴する物を出す」ことですね。例えばファンタジー世界なら(中世モチーフならば)剣や魔法、歴史物なら刀やチロリ(お酒を温める器具です)、未来都市なら空飛ぶタクシーなんかでしょうか。おおよその人がその時代と言えば、と聞かれた時に連想するものがあると、その時代らしさが醸し出されます。


・人の違いにおける「らしさ」

これも当然のことですが、舞台が違えば人の価値観やモノの見方は変わります。

江戸時代の人と現代の人では、女性に対する男性の価値観は違いますね?そういう現在では忌避されるような考え方もうまく物語に取り入れることでその舞台らしさにつなげることができます。

ファンタジー世界の人も魔法という概念に慣れていれば、大抵の不思議なことには驚かないでしょうし、未来の人物は今よりも進んだテクノロジーを使いこなしているでしょう。このようにその舞台に生きる人をどれだけ自然に、かつ現代人と違う魅力で見せるかもポイントと言えるでしょう。


・現代ものが書きたいんだけど……

現代ものを書くにあたってもやはり舞台をしっかり意識することは必要です。

当たり前を「らしく」描くってどうするのか。答えは「現代っぽいものを描写する」ことです。

「は?」と思ったそこのあなた。まずは「スマホ」を描写してみてください。「Aは鞄に手を突っ込んでスマホを取り出した」という、これだけで「あっ現代っぽい」と感じませんか?このように普段当たり前のことをさりげなく描写することで現代のにおいを読者に感じさせるのです。逆に一世代前のにおいにしたければ、「ガラケー」を描写すれば良いんですね。


・まとめ

いかがでしたでしょうか。物語の華は登場人物でしょうが、その人物たちが映える舞台づくり、描写も大切な要素です。めんどくさがらずに、舞台を「ぴったり」なものに仕上げましょう。

それでは、また。

武岡瑞樹のひとりごと

一次創作の小説書きのつぶやき。

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