小説の書き方(6) 物語の進め方

皆さんどうも、毎度武岡です。

小説の書き方ハウツー本を漁っていると必ずと言っていいほど触れられる「物語の構成」。これに躓くことはありませんか?

「起承転結? 序破急? どれが良いんだよ!」そう思う方は少なくないと思います。そこで今回は物語の進め方について触れて行こうと思います……。


・どこから考えたらいいの?

まずぶち当たる壁はこれでしょう。物語のどこから考えだしたらいいのかわからない。

これを解決する一つの方法として、「まずクライマックスを考える」というものが挙げられます。「は?」という方もちょいとお待ちください。起承転結を組むにあたって、骨になるのはこの「クライマックスの盛り上がり」なのです。そこに肉付けしていこう、と言う戦法なわけです。

どういうことか、例示で見ていきましょう。クライマックスを「主人公が愛する女性を刺し殺す」とします。ここから連想される疑問を書き出してみてください。「刺し殺したってナイフで? 包丁で?」「女性はどんな人だった?」「どうして主人公は女性を愛したのか? そして殺したのか?」他にもいろいろ思い浮かぶかとは思いますが、これらの何で?どうして?を「起承」で語っていきましょう。「転」でこのクライマックスを盛り込み、物語を「結」でまとめましょう。はい、起承転結出来上がり。あとは各々のセンスで文字・語・文を組み合わせて文章にするだけです。

……などと言いましたが、実際これが結構大変なことは承知済みです。アイデア出しからそれをきれいに構成までもっていくのにどれだけ労力がいることか。「文章なんて簡単に駆けるじゃんw」とか言い出した奴は心の中で張り倒しておきましょう。それぐらいエネルギーを使う作業です。


・プロットって必要?

書いたことないんだけど……という方も多いであろうプロット。

確かに面倒くさいし、書いてるうちにわき道にそれていくこともよくあるので書くだけ無駄じゃん、という気もしなくもないです。

が、本格的に小説を書く場合には必須アイテムです。言うなれば山道の地図なのです。

小説を書く、ということはしばしば山道を歩くことに例えられます。これは実際その通りで、書いているうちにいつの間にか主題の方向から脱線していることがままあるのです。それを防ぐために地図を作っておきましょう、というのがプロット。

プロットと言っても使い方は人それぞれなので、簡単な概略図があれば良いわという方もいらっしゃればち密に距離がわかる正確な地図が欲しいという方もいらっしゃることでしょう。ですので、最低限書くべきことをお伝えさせていただきますと、「物語のテーマ」「クライマックス」「これだけは絶対に書いておきたいこと」の三つです。覚書程度でいいのでどこかにメモしておきましょう。時折見返して今自分がどの位置にいるのか、物語のテーマを見失っていないかチェックしておきましょう。


・まとめ

いかがでしたでしょうか。物語の進め方について語ってきたわけですが、これが正解!というつもりは毛頭ございません。あくまで参考としてみたいただければ幸いです。

プロットもうまく使いこなせば便利なアイテムですので、これを機に一度自分なりに地図を書いてみるのもいい勉強になるかもしれません。

それでは、本日はこれにて。

武岡瑞樹のひとりごと

一次創作の小説書きのつぶやき。

0コメント

  • 1000 / 1000